滑稽な自分


 息子と同じチームメイトの親から、私の子どもの事でちょっと情報を得た。部活でうちの子の練習姿勢が問われるような内容だった。チームメイトH君が、自主練を早々に切り上げて帰る息子が、バスケットに対してどう思っているのか?と、心配してくれている様子。そのことを聞いたH君の親は、迷いながらも(内心言わない方がいいのかもと思いつつ)私に息子の最近の様子として教えてくれた。この時点ではH君は「もう一度Kに(息子)俺から話してみるから、母さんはKの親に言わないでね」と、なったらしい。だからH君の親は私に教えていいものかどうかを迷ったそうな。そう迷いながらも私に間接的に息子の最近の様子として知らせてくれたことに感謝した。

 話は、ここから。

私に話す前にH君の親は、他のメイト、T君の親にこの件で相談したらしく、「H君が言わないでって言ってるんだったら、言わなくていいんじゃない」と話したそう。かく言う彼女(T君の母親)は私に、既に言ってしまっているわけだが・・。後に続くT君の母親と私の会話の中で「皆に声を掛けてもらっているうちが華だから、皆が諦める前にちゃんと反応して、自主練もやった方がいいんじゃない」と括った。確かにごもっともです。ただ、電話を切った後に変な違和感が自分に残ったのは確かで、それが何処から来ているのか分からなかった。憤慨して反発とかいうのではなく、ある種の寂しさというのか、ガッカリしたというのか。これなんだろう?という引っ掛かりがずっと気持ちにあって、自分が思考停止した感じになった。

 で、引っ掛かりの部分は結局、H君の言った事を聞いたT君の母はその時点で私や息子に対して「H君がそこまで心配しているから気持ちを汲め」とでも言いたいのか、意見したのだと思う。はてなでいうところの『ネガ米に賛成』みたいな。でもH君の母の話は、あくまでも部活のメイトが思いやったり心配し合っているという内容で、決してネガティブに息子や私を責めやる内容ではなかった。ここで、あぁー、ややこしい!面倒な事!と、投げられない(実際は思ったけど)。

 T君の親とはこれまでもいろいろな話をしてきた仲で、おおよそ私の事は分かってくれているものと思っていた為に、ガッカリした。というか、伝わらなかったのだなと、諦める気持ちになった。このような事が他の子どもさんに起こった時、その子やその親に何ができるのかをひたすら親身に考え悩んで、一緒に自分ができることは何かを考えてきた。攻撃的な気持ちがその親ににあるとしても、結局はその人が「どうしたくて、どうするかしかない」と考えてきた。このことをT君の親とは共通理解し、それを基盤に話してきたと思っていた。

 これ、違っていたんだな。私が単純にT君の母親とは意思疎通できていると、そう思い込んでいただけのようでした。自分がアホらしくて滑稽で嫌になった瞬間です。

 ところで、その「息子に自主練に参加するように・・」の部分だが、これは、息子にH君からの情報と悟られずにいくらでも、どんな言い方でも私からアプローチはできる。だけど、こういうことをそれとなく他者からアプローチするより、ここまで仲間が心配してくれるような事なら、息子が考えているような気もするし、願わくは息子の口から何かを発してくるのを待つというか。息子がそこまでの考えに至っていないとすると、これまた他人の言う事は入っていかないタイミングなのでは?と、思ったりする。

続きは何時かまた